斜線堂有紀『楽園とは探偵の不在なり』天使とは一体何なのか

ざっとこんな話

2人以上殺せない世界なのに孤島で連続殺人が起きる話。

極力ネタバレをしない範囲での紹介

『天使』というと一般的に宗教的な意味での天使をイメージすると思うが、この本を読んだ人がイメージする『天使』は全く違うものだろう。

ミステリというとどうしても現実と酷似した世界で事件が起きるというのが定番なのだが、こちらの作品は前提条件からわりとファンタジー。
論理パズルが好きな人は好きだと思う。例外パターンの過去の事件なども途中で紹介されているのがさらに論理パズルみを増す。