復原と復元って意味が違うって本当?

ある日某観光地のパンフレットを見ていたら、『復原』という文字が。
城の修復などで『復元』という単語はよく見るのですが、『復原』は初めて見ました。

誤字かな?と思ったんですが『復原』もちゃんと使われている模様。今日はこの『復原』と『復元』について調べていきます。

現存してないものを再現する場合は『復元』

よく見るこの単語は何もない状態から作りあげることを『復元』というみたい。
『戦火で焼失した天守閣を復元する』時には天守閣は焼失していて既に存在しないから、『復元』の方が使われます。

現存しているものを修復して過去の姿を再現する場合は『復原』

実在しているものに対して、修正をかけるときは『復原』。
今回筆者が見つけたのは、門の修復作業の記事を見ている時で、この門は存在しているから『復原』を使用するのが正解。

まあ両方とももちろん、過去にない姿に変えることは『復元』とも『復元』とも言わないからね。
それは『創作』っていうんや。

スペインのコレクターが所蔵していたバロック時代の画家バルトロメ・エステバン・ムリーリョの作品の複製画が、修復で台無しになってしまった。
www.bbc.com

また一つ賢くなりました。