エイリアンインベージョンの『立つ瀬がない』とか『人件費』とかについて調べてみる

『立つ瀬がない』だとか『人件費』だとか結構怪しげな日本語が出てくるエイリアンインベージョンさん。今回は何を翻訳したらこんな日本語になるのか、調べてみました。

そもそもどこの会社が作ってるゲーム?

エイリアンインベージョンを制作しているのは『CRAZY LABS』。イスラエルの会社みたいです。

イスラエルはヘブライ語とアラビア語が公用語となっていますが、エイリアンインベージョンはそのどちらのバージョンもリリースされていないようです。

今回はゲーム内の言語を変えて比較してみます!

エイリアンインベージョンは設定から言語を変更するのが簡単にできます。対応言語は『日本語』『スペイン語』『ドイツ語』『フランス語』『ロシア語』『英語』『韓国語』の計7言語。

筆者の予想だと多分ヘブライ語でゲームを作って→英語に直して→日本語に直して……ってやってると思う。というわけで英語に変えてみます。

『立つ瀬がない』はどうしてこうなった?

そもそも『立つ瀬がない』って日本語でも使ったことがないのだけれど、どんな意味でしょう。

立つ瀬がないとは、世間に対して面目が保てない(ので困る)、という意味の表現。

Weblio辞書より引用

英語版を確認したところ、この『立つ瀬がない』にあたる部分は『NO SPACE』でした。普通に翻訳すると『場所がないよ』的な感じ。事故らなさそうな簡単な英語ですが、Google翻訳に翻訳をお願いしてみると……。

あら。

いきなり原因を発見してしまった。すんなりと『立つ瀬がない』を発見。

ただ、色々翻訳を調べてみましたが『space』に『面目』的な意味を含めるっていう情報は見つからなかった。Google先生の翻訳ミスなのか、スラング的な感じでそういうニュアンスがあるのか、どっちだろう?そもそも英語に『面目』とか『顔を立てる』とかそういう概念があるのか謎。

英語の部分が『NO SPACE』ではなく『NO SPACE LEFT』だったら上手く翻訳できただろうに……と思います。

『人件費』はどうしてこうなった?

『人件費』にあたる部分は『human cost』でした。

直訳しても人件費。そのまま。

『立つ瀬がない』みたいに、翻訳がおかしいのかと思いきや、英語の地点で既におかしいらしい。質問サイトで質問されていました。

In the black market one of the upgrades is Fridge that provides “higher human cost”. What does this actually mean?

reddit.comより引用

この質問を翻訳すると「ブラックマーケットの項目の一つ、冷蔵庫の『人件費の増加』は本当は何を意味しますか?」というところ。英語圏の人も混乱しているっぽい。

結局、この『人件費』のレベルを上げることで『肉の獲得数』が増えるみたいなので正しくは『increase amount of meat obtained(肉獲得数増加)』ってところだろうと思う。

冷蔵庫っていうから冷房効果で人間の逃げるスピードが遅くなるんだと思っていたけど、全然違った。冷蔵庫によって肉の保存効率が上がるよ、って意味でした。

機械翻訳の結果がこれらしい

少なくとも『立つ瀬がない』は機械翻訳を使ったことが原因っぽい。『人件費』も多分ヘブライ語からの翻訳ミスじゃない?と疑っています。

とりあえず筆者が何か海外向けアプリを作ることになったときはちゃんとした翻訳を雇おうと心に決めました。今のところ何か作る予定は全くないけど。