フールプルーフなシステムについて考える

2021-11-06

Q.Excelでソート順が壊れました。さてどうする?

さて、唐突に質問から始まりましたが、Excelってソートとかして並び順を変えると元に戻しにくい作りとなっています。
Excel使いは総じてソート順壊して内心冷や汗…となったことがあるはず。

これの答えっていくつもあると思うんですよね。
例えば、わたしの昔の現場の回答はこちらになります。

上司
上司

ソートの使用を禁止しよう!!

確かにフィルターとかソートとか使わなければExcelが壊れることはないですが……。
当時2000行以上あるExcelを使用して作業していたのでなかなか大変だった覚えがあります。

これが、フールプルーフの思想を取り入れるとこんな回答に変わります。

上司
上司

ソートが崩れても元に戻しやすいようにしよう!!

要するに横に連番を振っておくだけです。
連番の列を選択して昇順にすればあっという間に元通り。

バックアップを取っておいて何かあった時にvlookupとか駆使して元の並び順に変えれるようにするのも答えとしてはありです。

基本的に人間は間違えるものだと思っている私のような人間にピッタリの考え方になります。

そもそもフールプルーフとは何か

フールプルーフ(foolproof)とは、機器を利用する際に操作を間違えたとしても危険な状況にならないような仕組みを、あらかじめ組み込んで設計しておく、という考え方のことである。および、そのような仕組みのことである。安全工学および設計思想に関する概念のひとつ。

Weblio辞書より引用

要するに間違った操作をしても大丈夫な設計のことです!

フールプルーフは基本情報技術者試験の問題に頻出しているので、試験を受けようかなと思っている人はぜひ今のうちに覚えてしまいましょう。

この思想がなぜ重要なのか

  • 無駄な犯人探しを避けられる
  • 新人や新規参画者への説明の負担が減らせる

総じて使用するユーザの負担が減らせます。
そして管理側もメンテナンスでやきもきする手間を省けるので一石二鳥となります。

全国の上司の皆さん、この思想を是非…是非に早急に取り入れていただきたく…。
ということを末端プログラマーから強く要望させていただきます。

もう該当するセルをいちいち検索する作業なんて嫌だ。