Google検索で候補になぜか出てくる『ウィキペディアでクレオパトラを開く』とは?

ウィキペディア検索してたら謎の文言が候補に出てきたので、調べてみる。

ウィキペディアを検索するだけで候補に出てくる謎の文章

ウィキペディア、と検索するだけで候補に『ウィキペディアでクレオパトラを開く』『ウィキペディアでクレオパトラを調べて』と出てきます。

みんなそんなにクレオパトラが好きで候補に出てくるくらい検索してるのね……というわけではありません。

Googleアシスタントの設計が原因

らしいよ。

Googleアシスタントっていうのは、まあApple製品でいうと『Siri』みたいな。
まあ音声で尋ねるとなんか色々教えてくれるやつです。

で、こちらのGoogleアシスタントさん、いくつか例文が最初に用意されているのね。
例えば『YouTubeを開いて』だとか『アラームをかけて』だとか。
その例文の中に『ウィキペディアでクレオパトラを開く』も用意されていたらしいんですよ。らしい、というのは2023年11月現在、筆者もGoogleアシスタントをインストールして例文を探してみたんですけどそれっぽいのが見つからなかったので。iPhone使いだからダメなのかもしれない。

で、まあその例文を真面目に試す人も一定数いるわけですよ。

Taha Yasseri explains how small design decisions by tech companies can have larg…
blogs.lse.ac.uk

それだけが原因ではなかった……?

X(旧twitter)を確認すると、

『Googleアシスタントが勝手に起動した』『クレオパトラを検索しましょうと繰り返す』という声が多発していました。
中には夜中に勝手に起動して、クレオパトラのページを読み上げ始めて怖い思いをした、という人も……。

いや普通にバグってるやん。

海外では同様の症例が見つからなかったけど、多分海外でも発生していると思われます。

https://tahayasseri.files.wordpress.com/2023/01/wikipedia_100_most_viewed_articles_2022.pdf

じゃないと、2022年のWikipediaアクセスランキングで1位にならないよね……。

もしこの現象が発生している場合はどうしたらいい?

2023年後半にかけて、『勝手にクレオパトラのページが開いた』と報告している人は少なくなっていますが、一応対処方法を載せておきます。

Googleアシスタントをオフにする、ただそれだけです。

2023年のアクセスランキングがどうなっているか気になる

2023年もあと2ヶ月で終わりますが、果たして2023年のWikipediaアクセスランキングにクレオパトラは残存しているのかどうなのか、気になるところです。

一介のエンジニアとしてはこういう些細な設計でユーザの動線が大きく変わることになるので、気を付けていきたいところですね。
今回は広告が貼られていないWikipediaだったから誰の利益にも影響しませんでしたが、これが『YouTubeでクレオパトラについての動画を表示して』だったら誰かの収益、もしかしたら誰かの人生までもが大きく変わっていたかもしれません。