サクラエディタでExcelの図形上の文字まで一括Grep置換する【マクロなし・アドインなし】

2022-03-06

Excelって、置換の機能はありますけど、それを使用してもExcelの図形上の文字は置換できないのがむちゃくちゃ不便ですよね。

一応、マクロを書けば処理できなくはないんですけど、いちいちコードを書くのも面倒です。

というわけで、今回は面倒くさがりなわたしがExcelの文字置換のためによく使う手法をご紹介いたします。

使用するもの

・サクラエディタなどのGrep置換ができるテキストエディタ

注意事項

ここで紹介する方法はExcelの設定ファイルを含めて全てのファイルを一括置換する方法です。

Excelの設定ファイルの作りと相まって「数値だけ」の置換は苦手とします。
特定の1行の装飾が消えたり、最悪ファイルが壊れるので必ずバックアップを行ってから実施しましょう。

早速、置換を始めていきましょう!

今回はこちらのBook1.xlsxを置換します。
中身はこのような感じで適当に作成しました。

今回はこのたくさんの「有限会社」を「株式会社」に置き換えたいと思います。

まずはエクスプローラーの表示多分で「ファイル名拡張子」にチェックが入っていることを確認します

ファイル名末尾に「.xlsx」が表示されることを確認してください。

拡張子を変える

「Book1.xlsx」から「Book1.zip」へファイルの名前を変えます。

管理人代理
管理人代理

アイコンが変わったら上手く変わっていますよ。

「拡張子を変更すると、ファイルが使えなくなる可能性があります。変更しますか?」という警告が出ますが、気にせず「はい」を押下しましょう。

解凍する

右クリックをして、「すべて展開」を選びます。

展開すると「Book1(パスワードを解除したいファイルの名前)」フォルダができあがります。

サクラエディタでGrep置換のボックスを開く

検索メニューの中に「Grep置換」があるので選択してください。

そしてGrep置換の設定を行います。

設定するポイント

  1. 「フォルダ」に「Book1(パスワードを解除したいファイルの名前)」フォルダを指定する
  2. 「除外ファイル」に「*.bin」を追加する(xlsmファイルを置換する時は特に入れておいた方が安全です)
  3. 「サブフォルダからも検索する」にチェックを入れる
  4. 「バックアップ作成」のチェックを外す

後の設定はお好みで変えてもらって大丈夫です。

設定が終わったら、「置換」を押しましょう。
これが終わったらサクラエディタを閉じて問題ないです。

圧縮して、名前を変える

Book1フォルダ直下のファイルを全て選択して、圧縮します。

そしたら完成したzipファイルを元の名前に戻します。

作業完了!作成したExcelファイルを開いて確認してみましょう!

上司
上司

有限会社が全部株式会社になった!

図形上の文字も綺麗に置き換わりましたね。

「会社名だけ変えて同じファイルを大量に作りたい」というときにむちゃくちゃこの方法、重宝します!
ただし、内部でフリガナとか置換できなかった情報を持っていたりするので他社に送る際は情報が残っていないか充分にお気をつけください。